食事で変える心と体

心身の不調を食事や栄養で改善するための情報を発信します。たまに個人的な雑記や気になった話題についても書きますのでご了承下さい(笑)

発達障害、行動障害、神経過敏、うつ、不安、イライラ、こだわり、強迫…。脳や頭の「困った」も食事で変われるかも…!ホルモン、神経を整える栄養のお話

こんにちは、りょうです!

皆さんは発達障害という言葉を聞いたことがありますか?
テレビで取りあげられたり、当事者が書いた本やブログが話題になったりすることも最近になって多くなり、何となく言葉だけは聞いたことがあるという方もいらっしゃると思います。

脳の機能に問題があり、それが原因で一般的な人と同じように行動できなかったり、発達に遅れが出てしまったり、特定のことにばかり興味を示したりと様々な症状が出るものだそうです(参照源 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html

原因は上にも書いたように、生まれつきの脳の発達に問題があることが大きいとされているようで、治療はなかなか難しいとも言われるそうです。
しかし、実際に苦しんでいる人は多く、また、なかなか周りからの理解も得られないという声も多いそうです…。

そんな発達障害に限らず、少し変わっていると見られる行動をしてしまう行動障害、ささいな音や物事が気になる神経過敏やこだわり、強迫観念、不安に感じることが他の人に比べて強い、イライラしやすかったり情緒不安定になりやすいなど、脳や心に関わる問題は様々なものがあり、その程度も人により異なりますがいずれにせよ苦しんでいる方は多くいらっしゃいます…。

そんな苦しみを食事、栄養によって改善できるかもしれないとしたらどうでしょう?
疑う方が多いかもしれませんが(汗)、これらの症状は脳の神経伝達物質やホルモンバランスの乱れが原因とも言われており、それを調整することにより多くの方が改善することができたという症例があります!

今回はそんな心や脳の困った!を解決するための栄養素について症状別に紹介します。

まず強迫観念が強い、こだわりが無くならないという症状についてです。

手を何度も洗ってしまう、確認行動、儀式行為がやめられない、数字や物事をする順番にこだわりがあるなど、どんなことにこだわりや脅迫があるかは様々ですが、それをやめられずにほかのことが出来なくなったり日常生活が困難になってしまったりということもあるほど重大になってしまうことも少なくありません。

そんなこだわりの原因の一つとされるのはセロトニンの不足です。
セロトニンは脳内神経伝達物質のひとつで脳の抑制系と興奮系の神経伝達物質のバランスをとる役割があり、主な作用としては行動を抑制し気分を安定させるというものが挙げられます。
セロトニンが不足することによって脳の神経伝達が上手くいかなくなり、頭が働かず同じことを繰り返したり、確認が癖のようになってやめられなくなったり、反応が鈍くなりぼんやりしてしまったり、悪い時には抑うつ的な状態になってしまうことさえあります。

ではセロトニンの不足を補うにはどうすれば良いのでしょう。

まず、セロトニンを含め全ての神経伝達物質の材料はタンパク質です。そのタンパク質の消化吸収、分解に必要な栄養素がビタミンCとカルシウムです。
これらの栄養素で分解されたタンパク質は血液によって脳に運ばれ、一部が「L-トリプトファン」という物質に変わります。この物質は更に葉酸と鉄、ナイアシンの働きで5-HTPという物質に変換され、それがビタミンB6の力を借りてセロトニンに変わるという流れでセロトニンは合成されます。

ちなみにこのセロトニンは最終的にマグネシウムの働きでメラトニンという、睡眠を正常にしたり、脳の興奮を抑制する物質になります。

ということでまとめると、セロトニン合成に必要な栄養素は
・カルシウム
・ビタミンC
葉酸
・鉄
ナイアシン
・ビタミンB6
が主なものと言えそうですね!

これらを多く含む食品についてそれぞれ挙げていきますと

カルシウム(いわし、煮干、桜えびなど骨やからごと食べられる魚介類、乳製品、ナッツ類、大豆製品など)

ビタミンC(ほうれん草、小松菜、ケール、ブロッコリー、パセリ、赤パプリカ、ピーマン、キウイフルーツ、りんご、みかんやレモンなどの柑橘類など)

葉酸(海藻類、緑黄色野菜、レバー類など)

鉄(ほうれん草、プルーン(植物性のためビタミンCのと一緒に)、まぐろ、ぶり、などの赤身の魚や魚の血合い、ラム肉、牛肉、豚肉、レバーなどの肉類など)

ナイアシン(レバー類、かつお、きのこ類、ナッツ類(特に落花生)、鯖、ぶり、いわし、さけ、たらこ、鶏肉(特に皮)など)

ビタミンB6(さば、鮭、まぐろ、あさり、にんにく、赤身肉など)
※以前も記事にしましたがビタミンB6はタンパク質が吸収される際に不可欠な栄養素です。糖質制限をするときやプロテインを飲んだりトレーニングをしている方、筋肉をつけたい方、栄養療法中の方、怪我や不調を早く治したいという方は意識して摂取することをお勧めします!

いかがでしたか?今回はこだわりが強い、強迫観念がなかなか抜けないという方におすすめの栄養素をご紹介させて頂きました。

もちろん栄養だけで必ず改善するとは限りませんが、薬や色々な治療法を試して効果がなかったという方は試してみる価値は十二分にあると思います!
それに、食べ物や栄養で改善できるならそれほどありがたいことはないと思いませんか?(笑)

ほかの不調についても順次お話していければと思います。

今回はこれで失礼します。ご閲覧ありがとうございました!

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